花屋 天候に左右されない経営|経営の絶対法則

小売業は、昔から景気より天気と言われます。

天気だと、よく売れるという意味ですが、

逆に天気が悪いと、まるで売れないということになります。

暑いと売れない。寒いと売れない。風吹くと、売れない。

ナイナイ尽くしになります。

最高気温が30日℃以上だったり、最低気温が5℃以下の日、

年間100日ほどあるのではないでしょうか?

そのような春夏秋冬がはっきりしている日本においては、

天候に極力左右されない、花屋経営を心掛ける必要があります。

1、仏花は仏様・神様!∤仏花をバカにする勿れ

春のお彼岸・秋のお彼岸、仏花売れますね。

お彼岸前の土日から、お彼岸過ぎの土日まで、

9日間、仏花が激しく売れ続けます。

お盆。

東京、京都、静岡は7月ですが、

後の地域は8月。

特に地方では、8月が売上一番だったりします。

お正月もまず、墓参りの家も多いです。

そして何よりも、仏壇のある家。

お花が常にあるようにします。

寒い時期ですと、3週間ほど持ちます。

7月から9月は暑くて花持ち悪いので、

頻繁に仏花を買いに来られます。

お寺が多いエリアでは、そこにお父さんお母さんが眠っていますので、

お彼岸、お盆以外でも、毎月、月命日にお花を持って行かれます。

四十九日や、一周忌、三周忌、七周忌、十三周忌、二十七周忌など、

ご法事があります。

仏壇やお墓に、お花を飾るという風習に乗らない手はありません。

近年お客様は、和花に限らず、洋花も自由に組み合わせて、持っていかれます。

仏事ごとに、天候は関係ないですね!

2、言わずと知れた胡蝶蘭!∤胡蝶蘭は王様

胡蝶蘭は、お花のギフトの最上級品。

社長就任。上場企業でなくても、町に社長はいっぱいいます。

社長が息子さんに変わったりします。

そういう時は、虎屋の羊羹ではありませんよね。

このようなお祝い事は、胡蝶蘭と相場が決まっています。

近所の一番胡蝶蘭が売れているところに、注文が入ります。

社長就任、天気に関係ないですよね!

開店、開院、事務所開き、竣工式、胡蝶蘭が大量に動きます。

胡蝶蘭もっていない店、1円も売れません。

誕生日、特に社長さん、ママ。胡蝶蘭、動きます。

母の日・父の日・敬老の日。

とくに母の日には、胡蝶蘭が数多く売れます。

叙勲・褒章。

とくに危険物取扱叙勲は、警察・自衛官・消防官OB対象は数が多いです。

法事、新盆にも、白い胡蝶蘭。

何かというと、とくに法人・事業所がらみは胡蝶蘭と相場が決まっているのです。

5万円、3万円、2万円、1万円。

個人の財布と違うので、領収書で経費処理。

それで、法人としての対面を保ちます。

そのような事由があれば、胡蝶蘭がさっと動きます。

天気がいい悪い、関係ないです。

一つ売れれば、パンジー200個分。

大きいですね!

3、葬儀・ブライダル|業務需要を押さえる

葬儀・ブライダルも、天気が悪いからというものではないですね。

葬儀社とか、結婚式場に入れれば最高ですが、

花屋として、個人の需要を取り込むことは出来ます。

例えば葬儀でも、家族葬未満の葬儀も、最近多いです。

葬儀会社に頼むと、最低20万円ほどは花代がかかる。

割高なのも、皆さんご存知です。

本当に家族だけで送る場合、3〜5万円程で、花屋に葬儀花の注文が来ることも増えました。

またブライダルでも、式場の装花は無理ですが、ブーケを持ち込みできる式場もあります。

簡単な葬儀花出来ます!

ブライダルブーケ承ります!

などと、レジカウンターに表示しておくといいですね。

葬儀もブライダルも、天候には関係ないです。

4、ローカルで花屋をする時は、総合花屋を!|鉄板の法則

都心であれば、カッコ良い観葉専門店などでも、

商売出来るかも知れない。

珍しい観葉を、素晴らしいイタリアのテラコッタに植えて、

10万円、20万円とかあり得ます。

でも地方都市や郊外では、

その限られた商圏人口の花の需要を全て取らないと、

商売は成立しないでしょう。

自分の趣味・特技が園芸で、園芸専門店など作ると、

最初から苦戦することが、目に見えています。

皆が物日で、わいわい売っている時もかやの外。

3月の卒業シーズンでも、殆どかやの外。

1月、2月、8月は、寒くて暑くて売れない。

売れるシーズンでも、1回2回来ちゃえば、揃っちゃうのが園芸。

ちっちゃい可愛い花屋さんも、厳しい。

その在庫、全部売れていくらですか、という感じ。

そうそう、毎日花束が売れるものでも、ありません。

誕生日などの花束・ブーケが売れる時も、

普段行っている花屋に行ってしまうでしょう!

花屋でも、他の物販でも、常にお客様と触れているのが有利なのです。

榊などは、なるべく安くご提供して、月に2回お店に来てもらう。

お店に来てもらうくせを、つけてもらう。

花を買うなら、あそこだねって思ってもらうのが、重要です。

そうすれば、胡蝶蘭が売れるようなお祝い事がある時に、

天候に関係なく、あそこが胡蝶蘭多いから、

あの店で買おう、と選んで頂ける店になるのです。

 

【阿部憲資略歴】

 

1996年 東京立川に花屋1号店オープン

      以降、計30店舗の花屋開設

2001年 株式会社 花良品 代表取締役社長

2001年 日本フローラル協会理事

2007年 株式会社フラワー総研 代表取締役

      現在に至る。

 

【著書(共著)】

「お花屋さんマニュアル」1~4誠文堂新光社

「花屋さんの仕事 基本のき」誠文堂新光社

 

【TV】

テレビ東京「日比谷花壇 vs 花良品」(30分特番)

テレビ朝日「花良品 vs 青山フラワーマーケット」(30分特番)

NHKBS 「花良品の鮮度保証販売」(5分特集)

 

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